社会医療法人財団 池友会 福岡和白病院
Fukuoka Wajiro Hospital

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社会医療法人財団 池友会 福岡和白病院
Fukuoka Wajiro Hospital

循環器内科

実績

1.心臓カテーテル検査・治療(CAG/PCI/EVT)実績

虚血性心臓病に対するPCI治療件数はコロナウイルス感染症の影響を受けた2021年を除き過去7年間500例以上で2024年は536件で九州福岡でトップレベルの件数です。急性冠症候群、心筋梗塞に対するプライマリーPCIは月に約10例ですが心原性ショックに対してPCPS、インペラ、IABPを駆使し重症患者へ対応しています。
また複雑病変である石灰病変と慢性完全閉塞病変は特に力をいれています。石灰病変に対するロータブレーター、ダイヤモンドバック、IVLをOCT /OFDI(光干渉波)、IVUS(血管内エコー)を駆使して行なっており、また慢性完全閉塞病変についてはIVUSガイドや逆行性アプローチを駆使して他院からの紹介症例も対応しています。2024年はライブ配信やワークショップで当院カテ室を診ていただく機会が多く看護師、臨床工学士、放射線技師と連携し高いモチベーションを保っているチームと治療にあたっています。

カテーテル治療(EVT)実績

末梢血管治療は、当院伊元がマネージメントし2024年は250例と過去最高の症例数を行ないました。下肢救済・難治性創傷外来を開始して以来重症下肢虚血患者さまの紹介が増えています。安静疼痛、潰瘍に対する治療を皮膚科、形成外科医と連携しながら行なっています。血行再建治療の技術、デバイスの進化もめざましく逆行性アプローチ、エコーガイドを組み合わせ膝下動脈への治療も積極的に行なっています。しかしながら当院では血行再建のみでは血行再建前後での傷の管理も行なっております。チームとして救趾にあたっておりますので下肢の治療でお困りの方はいつでもご相談ください。

2.不整脈治療実績

  EPS
(電気生理
学的検査)
PSVT
(発作性
上室性頻拍症)
AFL
(心房粗動)
VT/VPC
(心室頻拍/
心室性期外収縮)
AT
(心房頻拍)
af
(心房細動)
その他
2016年 5 19 7 6 5 48 0
2017年 5 21 11 9 3 51 0
2018年 1 22 10 7 2 85 0
2019年 3 23 6 5 2 87 0
2020年 2 18 6 11 7 84 0
2021年 4 29 8 10 9 73 0
2022年 4 15 9 1 7 74 1
2023年 1 15 9 14 11 79 4
2024年 3 18 8 10 10 99 1
※データ集計期間:各年1月〜12月

ESP&Ablation実績

3.デバイス治療

  ペースメーカー
(新規)
リードレスペースメーカー
(新規)
ペースメーカー
(交換)
植え込み型除細動器
(ICD)
皮下植え込み型除細動器
(S-ICD)
植え込み型除細動器
(ICD)交換
心臓再同期療法
(CRT)
心臓再同期療法
(CRT)交換
除細動器付心臓再同期療法
(CRT-D)
除細動器付心臓再同期療法
(CRT-D)交換
その他 合計
2016年 35   11 6   3 2 2 2 1 1 63
2017年 48   13 7   5 3 0 3 0 1 80
2018年 54 2 16 4   0 3 0 1 0 0 80
2019年 46 1 15 2   0 5 0 7 2 1 79
2020年 36 3 21 7   1 0 0 4 0 1 73
2021年 61 0 14 8   1 1 2 5 2 2 96
2022年 69 1 30 8   7 2 3 11 3 3 137
2023年 57 8 33 12 2 0 6 0 11 0 0 129
2024年 40 21 23 3 2 7 5 0 10 3 2 116
※データ集計期間:各年1月〜12月

デバイス治療実績

アブレーション治療に関しては、2025年よりパルスフィールドアブレーションを導入し、より安全を考慮したアブレーション治療を行なっていきます。
デバイス治療に関しては、リードレスペースメーカーを含め、患者さまに適したデバイスを幅広く選択できる体制で治療を行なっていきます。
遠隔モニタリングによる術後の患者管理にも力を入れています。

4.構造的心疾患(SHD)治療

  TAVI
(経カテーテル大動脈弁留置術)
MitraClip
(経皮的僧帽弁クリップ術)
Watchman
(経皮的左心耳閉鎖術)
PFO
(経皮的卵円孔閉鎖術)
PVL
(人工弁周囲逆流閉鎖術)
PTSMA
(経皮的中隔心筋焼灼術)
2017年 2          
2018年 29         2
2019年 26         3
2020年 26 3 13     0
2021年 21 0 13     3
2022年 30 0 8     0
2023年 43 11 16 4 4 1
2024年 47 7 29 5 4 0
※データ集計期間:各年1月〜12月

構造的心疾患(SHD)治療実績

2017年から開始した経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)は累計200例を超え良好な成績を収めています。その他にも経皮的僧帽弁クリップ術(MitraClip)、経カテーテル左心耳閉鎖術(Watchman)も行い2023年からは経カテーテル卵円孔閉鎖術(Abbott Talisman)も行っております。統括部長の有田が小倉記念病院時代から行っている閉塞性肥大型心筋症に対するPTSMA(経カテーテル心筋エタノール焼灼術)も良好な成績を収めています。また有田が九州大学病院時代から行っていた経カテーテル人工弁周囲逆流閉鎖術はオフラベル治療としてAmplatzerVascular Plugを用いてこれまでも行っていましたが、2024年10月に専用デバイスであるOccultech PLDデバイスが承認され、当院も早期導入施設として承認されました(2025年3月第1症例実施済み)。すべてのタイプのSHD治療に柔軟に対処していきます。

5.画像診断

  • 心臓CT
  • 心臓MRI
心臓CTは例年2,000例以上施行しており、虚血性心臓病の低侵襲診断に役立てています。希望があれば当日来院後検査から結果説明まで1日で完結できます。
心臓MRIは専門性の高い読影を行なっており心筋症の診断に大きく寄与しています。MRI検査だけの希望も受け付けますのでよろしくお願いします。