下肢静脈瘤外来
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静脈瘤レーザー外来の基本方針
静脈瘤は命に影響を及ぼすような病気ではありませんが、患者さんにとっては見た目や症状など日常生活に影響を及ぼします。外来を受診される患者さんも見た目が気になる、なんとなく不安という理由で受診される方が多くおります。当院ではそのような患者さんに対して不安を取り除いて必要な治療を提供することを目的としております。
静脈瘤の治療は、基本的に有症状で逆流のある静脈が手術の適応となります。静脈瘤でない、または手術適応の無い患者さんは弾力ストッキングを用いた保存的治療になることがあります。
当院の特徴
2011年に静脈瘤のレーザー治療が保険適応となる以前より当院ではレーザー治療を行っていました。国内でも有数の歴史、治療経験があり見学の受け入れや学会・論文発表など日本の静脈疾患の医療に少しでも貢献できるよう努力しています。
治療担当医師は下肢静脈瘤血管内治療実施管理委員会の認定を受け、血管疾患治療に長年従事した医師が対応します。検査は血管診療技師の認定を受けた技師を中心に行っております。超音波による検査時間が30分程度かかるために完全予約制となっております。基本的に外来での日帰り治療を行っておりますが、潰瘍など伴う重症患者さんや遠方や離島の方は入院して治療を行うことが可能です。
下肢静脈瘤とは
よく見られる症状
【 よく見られる症状 】
● 足の血管が浮き出てみえる
● 足がむくむ、痛い、だるい、重い、疲れやすい
● しばしば足がつる(こむらがえり)
● 治りにくい湿疹がでたり皮膚が黒ずんでみえる
● 足に潰瘍ができている(皮膚が破れて出血がある)
【 静脈瘤ではない可能性が高い症状 】
● 足が冷たい
● 足が痺れる
● 歩く時に足が痛い など
当院における下肢静脈レーザー治療
下肢静脈瘤を正しく治療するために、患者さまの症状と生活習慣などを詳しくお聞きし、超音波(エコー)検査や血液検査などによる正しい診断を行ってまいります。きちんとした診断と十分な説明を行ったうえで、患者さまが治療を希望された場合は常に最善・最新の治療(レーザー治療等の血管内治療)を行います。
手術の方法
レーザーによる下肢静脈瘤手術とは
悪くなっている静脈に細いレーザーファイバーを挿入し、静脈の内側をレーザーで焼き、閉鎖させてしまう治療です。 レーザーで焼かれた静脈は血の塊(血栓)でふさがり血液が流れなくなり、その後数ヶ月かけて線維化していきストリッピング手術とほぼ同じ効果が得られます。静脈麻酔なので体への負担は軽く、傷跡は目立たず、またストリッピング手術と違って静脈は取り出しませんので出血の危険性もほとんどありません。
レーザー治療のメリット
- 従来のストリッピング治療に比べて体に与えるダメージが小さい
- 施術時間が短い
- 施術後、速やかに帰宅できる(術後1~2時間程度)
- 膚切開を行わないため消毒、抜糸のための通院不要
- 日常生活への復帰が速やかに行える
- 傷跡がほとんど残らない
治療の流れ
- 【診察を御希望の方へ】
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診察・検査がスムーズに行えるよう、完全予約制となっています。
TEL:092-608-0001(代表)
※月~土(日・祝祭日を除く)13:00~16:00で、お電話で予約を取ってくださるようお願い致します。※下肢静脈瘤の診察希望とおっしゃって下さい。担当の者が対応致します。
診察日 |
毎週 水曜日(午前・午後)、土曜日(午前) 当日は、診療・問診などを行った後、超音波(エコー)検査を行い、主治医より治療法などの説明があります。 |
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治療日 | 毎週 火曜日、木曜日 治療当日は、エコー検査などを行い、処置を施します。静脈麻酔により、眠っている間に治療は終わります。術後は1時間程度休息をとっていただき帰宅となります。当日の入浴はできませんが、翌日よりシャワーは可です。日常生活も通常どおり行えます。 ※術後より弾性ストッキングを着用します。(昼間のみ3週間) ※手術翌日、当院より術後の様子をお伺いするため、お電話をさせていただきます。 ※1~2週間目と3ヶ月目に合併症などの有無の確認のため、ご来院ください。 |
費用 |
保険診療 レーザー治療は保険診療となります。 |
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血管外科・血管内治療部長
手島 英一
てしま えいいち
出身大学 川崎医科大学卒, Padova大学 資格 Master of Medical Science(Patologia cardiovascolare)
日本外科学会専門医・指導医
3学会構成心臓血管外科専門医
日本脈管学会専門医・指導医
日本循環器学会循環器専門医
下肢静脈瘤に対する血管内治療の実施基準による実施医・指導医
腹部ステントグラフト実施医・指導医(7機種)
胸部ステントグラフト実施医・指導医(5機種)
経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVR,TAVI)実施医・指導医(SAPIENシリーズ,CoreValveシリーズ)
浅大腿動脈ステントグラフト実施医
日本血管外科学会血管内治療認定医
日本感染症学会インフェクションコントロールドクター
日本血管外科学会評議員
日本静脈学会評議員/ガイドライン委員/倫理委員
日本静脈学会瀬戸内西日本支部評議員
日本脈管学会評議員
日本胸部外科学会九州地方会評議員所属学会 日本外科学会
日本血管外科学会
日本脈管学会
日本循環器学会
日本心臓血管外科学会
日本胸部外科学会
日本外科感染症学会
日本静脈学会
日本経カテーテル心臓弁治療学会
The European Society for Vascular Surgeryコメント 国内の大施設と欧州二カ国で研鑽を積んできた経験をもとに最適かつ安全な医療を提供できるように日々努力しています。
大動脈瘤や手足の血管疾患、大動脈弁狭狭窄症の治療を主におこなっています。
高齢者や体力のない方が安心して治療を受けることができるように、手術のみでなくステントグラフトやTAVIなどのカテーテル治療にも力を入れています。
下肢静脈瘤についてはレーザー等による日帰り手術だけでなく、潰瘍などを伴う重症患者様に対しての手術も可能です。
どの患者様に対しても手術が本当に必要か?どんな治療が最適か常に考えながら診療をしています。 -
循環器内科医長
伊元 裕樹
いもと ゆうき
出身大学 佐賀大学卒 資格 日本内科学会認定内科医
日本心血管インターベンション治療学会認定医
下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術の実施基準による実施医
下肢創傷処置・管理のための講習会受講修了所属学会 日本循環器学会
日本心血管インターベンション治療学会
日本脈管学会
日本内科学会
日本冠疾患学会コメント 2011年1月より循環器内科の一員として働くこととなりました。
微力ながら一医師として頑張りたいと思いますので、どんな些細な事でもお尋ねください。