社会医療法人財団 池友会 福岡和白病院
Fukuoka Wajiro Hospital

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社会医療法人財団 池友会 福岡和白病院
Fukuoka Wajiro Hospital

診療科・センター

麻酔科

より安全な環境で、より安心して手術にのぞめるように

手術室には最新の全身麻酔器、モニター機器を導入し、より安全な環境で手術を受けていただけるようにしています。より安心して手術にのぞめるように、麻酔のことでも、どのようなことでも、お気軽にお話ください。

手術を受けるという大きな決断をされ、いろいろとわからないこと、また不安なことがたくさんあるかと思います。手術を受けるためには、麻酔という医療行為が必要です。残念ながら医療には100%絶対に大丈夫ということはありません。しかし、私たち麻酔科医師は、より安全に、より安心して麻酔を受けていただけるよう、日々努力しております。皆さまが少しでも安心して、前向きな気持ちで手術に望めるように、誠心誠意、全力でお手伝いいたします。どうぞお任せください。

当院の手術・麻酔の特色

当院の手術室は全部で6室あり、毎年4,000件近い手術を行っています。その内7割程が全身麻酔(局所麻酔を併用した全身麻酔も含みます)で、残りの3割を局所麻酔単独(全身麻酔を併用しない)で行っています。また、全体の2割程度が緊急手術です(詳しい統計値は実績のページをご参照ください)。麻酔科医は、主に予定・緊急手術の全身麻酔を担当しています。

当院は、日本麻酔科学会の認定施設で、日本麻酔科学会が認定する麻酔科専門医4名(内、2名は麻酔科指導医)が、常勤医として勤務しています。また、日本麻酔科学会が定めるガイドラインに従って、最新のモニター装置・麻酔器を備えており、大学病院と変わらない標準的な麻酔を受けることが可能です。

無事に手術が終わった後も、痛みを感じることがなく快適に過ごせるように、長時間効果的に痛みを抑える「硬膜外麻酔」や、超音波画像装置(エコー)を用いて安全に行う「末梢神経ブロック」も積極的に行っています。

麻酔法

全身麻酔

意識がない状態にする麻酔方法です。点滴や呼吸器(マスクなど)から麻酔薬が体に入ります。手術中の記憶は全くありません。眠っている間に手術は終わります。通常は、眠っている間の呼吸を助けるために「気管チューブ」や「ラリンジアルマスク」と呼ばれる柔らかい管が一時的に口から喉にかけて入ります。手術が終わり目が覚めるのと同時に、速やかに管は抜くので記憶に残ることはほぼありません。

局所麻酔

局所麻酔薬を皮膚の表面や、神経の近くに入れることで、手術をする場所の痛みだけをとる方法です。局所麻酔の中には、背中の太い神経の近くに薬を入れる「硬膜外麻酔(こうまくがいますい)」、「脊髄くも膜下麻酔(せきずいくもまくかますい)通称、脊椎麻酔、腰椎麻酔・下半身麻酔」、背中の太い神経から枝分かれした細い神経の近くに薬を入れる「末梢神経(まっしょうしんけい)ブロック=伝達麻酔(でんたつますい)」が含まれ、これら3種類の局所麻酔を特に「区域麻酔(くいきますい)」と呼んでいます。

手術の痛みはありませんが、単独では手術の最中は意識がはっきりしています。当院での区域麻酔は、全身麻酔と組み合わせて行うことが殆どです。この場合は手術室に来ていただいて、最初に区域麻酔を行っている間の記憶はありますが、その後は全身麻酔ですので手術中の記憶はありません。

硬膜外麻酔

背中の太い神経(脊髄神経)を包んでいる「硬膜」と呼ばれる膜の外側に、局所麻酔薬を入れて痛みを和らげる方法です。通常は直径1㎜程度の細く柔らかい管を体に残し、管を通して局所麻酔薬を入れていきます。手術中だけでなく、手術後も数日間に渡って痛みを抑えることができます。管を入れる背中の場所によって、お腹や胸の特定の場所だけ痛みを和らげることができます。お腹を開ける消化器外科や泌尿器科の手術や、胸を開ける呼吸器外科の手術で全身麻酔と併せて行います。全身麻酔の前に行いますが10分程度で終わります。

脊髄くも膜下麻酔

腰の位置で、背中の太い神経(脊髄神経)のすぐ近くに局所麻酔薬入れて痛みを和らげる方法です。足の先からお腹の辺りまでの痛みを抑えるので「下半身麻酔」といったり、薬を入れる場所をさして「腰椎麻酔」「脊椎麻酔」ともいいます。薬を入れてから3〜4時間程度作用します。整形外科での足の手術や、泌尿器科の手術で行うことが多いです。麻酔が効いている間は、足を動かそうとしても動かなくなりますが、時間が経つと元通りに動くようになります。

末梢神経ブロック

腕や足、またはお腹の表面など、比較的細い神経の近くに局所麻酔薬を入れて痛みを和らげる方法です。超音波の画像診断装置を当てながら、目標となる神経の場所を確認しながら薬を入れていくので、血管や神経を傷つけるリスクが少なくより安全に、効果の高い麻酔が行えます。一度、局所麻酔薬を入れるだけでも最大20時間ほど痛みを和らげます。手術する場所によっては硬膜外麻酔のように細い管を残すことで数日間に渡って痛みを和らげることも可能です。硬膜外麻酔や脊髄くも膜下麻酔と同様に、全身麻酔の前に行うこともありますが、手術の直前や直後の全身麻酔で眠っている間に行うこともあります。
  • KG麻酔科統括顧問 兼 麻酔科主任部長

    冨永 昌宗

    とみなが まさむね

    出身大学 九州大学卒
    資格 日本麻酔科学会指導医、麻酔科標榜医、臨床研修指導医
    所属学会 日本麻酔学会、日本ペインクリニック学会、日本救急医学会
    コメント 年間2000例以上行われる手術の麻酔を指導し担当しております。手術室には最新の全身麻酔器、モニター機器を導入し、より安全な環境で手術を受けていただけるようにしています。また、日本麻酔科学会(http://www.anesth.or.jp/)の認定病院であり、麻酔専門医(指導医)が常駐しております。
  • 麻酔科部長

    濱田 孝光

    はまだ たかみつ

    出身大学 大分医科大学卒
    資格 日本麻酔科学会指導医、日本麻酔科学会専門医、麻酔科標榜医、呼吸療法専門医、集中治療専門医、臨床研修指導医
    所属学会 日本麻酔学会、日本呼吸療法医学会、日本集中治療医学会
  • 岡澤 美菜

    おかざわ みな

    出身大学 島根大学卒
    資格 日本麻酔科学会認定医、日本麻酔科学会専門医、麻酔科標榜医
    所属学会 日本麻酔科学会、日本救急医学会、日本心臓血管麻酔学会、日本臨床麻酔学会
  • 藤井 高宏

    ふじい たかひろ

    出身大学 鳥取大学卒
    資格 日本麻酔科学会専門医、麻酔科標榜医、臨床研修指導医
    所属学会 日本麻酔科学会、日本臨床麻酔学会、日本ペインクリニック学会
    コメント より安全で、より快適な手術のために全力を尽くします。より安心して手術にのぞめるように、麻酔のことでも、どのようなことでも、お気軽にお話ください。よろしくお願いいたします。