回復期リハビリテーション
脳血管疾患や骨折などの急性期病院で治療を受けて、病状が安定し始めた発症から1〜2ヶ月後の状態を回復期と言います。この時期に集中的なリハビリテーションを提供することで、低下した能力を再び獲得するための病棟を回復期リハビリテーション病棟と言います。4B病棟は身体機能の回復や日常生活で必要な動作の向上を図り、寝たきり防止と家庭や社会への復帰を目的としたリハビリ専門の病棟です。
患者様お一人お一人のリハビリテーションプログラムに基づき、看護師、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)などの多職種がチームとなり、集中的なリハビリテーションを提供いたします。
- リハビリスタッフ(PT・OT・ST)が、マンツーマン体制で1日3時間リハビリテーションを行います。
- 365日、土・日祭日(お盆や正月)も行います。
回復期リハビリテーション病棟の対象疾患
対象疾患 | 発症からの入院 | 入院期間 | |
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1 | 脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症後もしくは手術後、又は義肢装着訓練を要する状態 | 2ヶ月以内 | 150日 |
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頸髄損傷および頭部外傷を含む多部位外傷 | 2ヶ月以内 | 180日 | |
2 | 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節の骨折又は二肢以上の多発骨折の発症後又は手術後 | 2ヶ月以内 | 90日 |
3 | 外科手術又は肺炎などの治癒時の安静により廃用症候群を有しており、手術後又は発症後 | 2ヶ月以内 | 90日 |
4 | 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靭帯損傷後 | 1ヶ月以内 | 60日 |
5 | 股関節又は膝関節の置換術後の状態 | 1ヶ月以内 | 90日 |
回復期リハビリテーションチーム
リハビリの専門職とは
リハビリは、大きく以下の3つの職種に分けられております。
理学療法士(PT)
作業療法士(OT)
言語聴覚士(ST)
医療ソーシャルワーカー(MSW:Medical Social Worker)について
入院中の患者様・ご家族のご相談にのって、社会福祉の制度やサービスをご案内しております。また、各関係機関(役所・地域包括支援センター・介護保険サービス事業所 等)への橋渡しの役を担っております。毎月の面談に参加させて頂きますので、社会福祉制度やサービスについて不明な点がございましたら、気軽にご相談下さい。
入院から退院までの流れ
1.転棟・転棟前説明
入院上限期間 60日・90日・150日・180日
今後の予定や転棟に関しての説明をします。介護保険を確認し、必要であれば変更の申請を行います。
2.説明
病状、看護、介護、リハビリテーションの現状と計画の説明をします。ご本人やご家族のご要望や今後の方針について話し合います。
3.必要に応じて家屋評価
ご本人の同行のもと、ご自宅を訪問いたします。住宅改修や福祉用具の利用は介護保険の利用となります。担当ケアマネージャーを交えて検討します。
4.退院前・退院前説明
病状の経過や看護、介護、リハビリテーションの状況や在宅サービスの調整について説明します。ご本人やご家族のご要望や退院に向けた調整を行います。外出・外泊を行い、自宅での生活を体験します。
5.退院
退院後のリハビリテーションは、ご自宅に訪問する訪問リハビリ(介護保険)、ご自宅より通われる通所リハビリ(介護保険)、外来リハビリなどがあります。ご相談下さい。
リハビリのご案内
午前8時50分からリハビリを提供しています。1日3時間のリハビリに加え、離床活動として手芸・体操・レクレーションなどに参加して頂き、生活リズムの獲得を図ります。
面談
退院前訪問指導
疾病や外傷により日常生活能力が以前より低下した患者様が自宅退院するということは、以前と異なった生活を余儀なくされることがあります。その為、入院中に患者様・ご家族立ち会いのもと、リハビリスタッフや担当スタッフが必要に応じて自宅訪問し、生活環境の評価・ご家族への介護指導・アドバイスを行なっていますのでご相談承ります。
病棟ミーティング