社会医療法人財団 池友会 福岡和白病院
Fukuoka Wajiro Hospital

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循環器内科

深部静脈血栓症(シャント治療)

深部静脈血栓症(DVT:deep venous thrombosis)とは

深部静脈血栓症(以下DVT)とは、下腹部や太もも、膝の中心を走る深部静脈(腸骨静脈、大腿静脈、膝窩静脈)に血の塊(血栓)ができることです。血栓が足の静脈から心臓や肺に向かって流され、肺の血管に詰まった場合、肺塞栓症を引き起こします。

DVTの原因は多岐にわたります。手術(特に整形外科手術後の発症率が高い)、長期臥床、悪性疾患、妊娠、経口避妊薬服用、血栓性素因等(プロテインC異常症/プロテインS異常症、抗リン脂質抗体症候群など)が考えられています。近年では、長時間の飛行機旅行で同じ姿勢をすることで発生するため「エコノミークラス症候群・旅行者血栓症」とも呼ばれています。

治療には抗凝固剤という血液をサラサラにする薬が用いられます。また、当院では下大静脈にフィルターを留置し、血栓が肺の血管へ詰まるのを防ぐ治療や、多数の穴から薬剤を噴射するカテーテル(ファウンテンカテーテル)を血栓の中に留置して血栓を溶かす治療を行っています。
  • IVCフィルター
  • Fountainカテーテル

VAIVT:Vascular Access Intervention Therapy

VAIVTとは、慢性血液透析のシャント血管の狭くなったりつまったりした部分を血管内からバルーンで拡張することでシャント血管の血流を改善させる治療です。 バルーンの他、今後は、薬剤を塗布したバルーンによる拡張や、ステントグラフトによる治療も導入されることが検討されています。
  • 閉塞部位
  • 風船治療
  • 血流再開