社会医療法人財団 池友会 福岡和白病院
Fukuoka Wajiro Hospital

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社会医療法人財団 池友会 福岡和白病院
Fukuoka Wajiro Hospital

診療科・センター

放射線科

高性能の機器を最大限に活用し正確かつ迅速な検査・治療を安全に万全を期して行います。

皆さまに安心して検査や治療を受けて頂けるよう、最先端の機器整備に努めています。スタッフは全員放射線科専門医を取得し、研鑽を重ねています。

放射線診断専門医3名と、放射線治療専門医1名にて業務しています。

診断部門では2台の多列検出器CT(320列、80列)、3台のMRI(3テスラ1台、1.5テスラ2台)、ガンマカメラ1台を有し、これらの検査は原則すべて翌診療日までに報告書を作成しています。また隣接する福岡和白PET画像診断クリニックとデータベースやレポーティングシステムを共有し、総合的な画像診断が可能な環境を構築しています。画像診断以外ではカテーテルを使用した血管内治療や、CTや超音波診断装置を使用したガイド下生検(治療)などを実践しています。出血などに対する緊急時は24時間オンコール体制で対応しています。

放射線治療部門では2017年1月より最新型CT-リニアック放射線治療システムを導入し、IMRT(強度変調放射線治療)、IGRT(画像誘導放射線治療)、SBRT(体幹部定位放射線治療)など高精度放射線治療が可能となり、副作用・正常組織への影響が少ないより効果的な治療が可能となりました。

組織図

  • 放射線診断部長

    竹吉 正文

    たけよし まさふみ

    出身大学 福岡大学卒
    資格 日本医学放射線学会放射線診断専門医、日本医学放射線学会研修指導医、日本インターベンショナルラジオロジー学会専門医、日本核医学会 PET研修セミナー履修医、臨床研修指導医
    所属学会 日本医学放射線学会、日本インターベンショナルラジオロジー学会、日本核医学会、日本放射線科専門医会、リザーバー研究会、European Society of Radiology(ESR)
    コメント カテーテルを使用した血管内治療(IVR(画像下治療))やCTやMRIなどの画像診断を、腹部を中心に担当いたします。救急疾患や腫瘍性病変、血管病変などの診断・治療を通して、地域医療に貢献できる様取り組んでまいります。
  • 放射線診断部長

    上野 雅子

    うえの まさこ

    出身大学 佐賀医科大学卒
    資格 日本医学放射線学会放射線診断専門医、日本医学放射線学会研修指導者、日本核医学会PET核医学認定医、検診マンモグラフィ読影認定医師(日本乳がん検診精度管理中央機構)
    所属学会 日本医学放射線学会、日本核医学会、日本磁気共鳴医学会、日本放射線科専門医会
    コメント 的確な画像診断を行い、皆様に信頼される様な放射線科医を目指しています。どうぞよろしくお願いいたします。
  • 放射線診断医長

    江本 拓也

    えもと たくや

    出身大学 山口大学卒
    資格 医学博士、日本医学放射線学会放射線診断専門医、日本医学放射線学会研修指導者、検診マンモグラフィ読影認定医師(日本乳がん検診精度管理中央機構)、肺がんCT検診認定医師(肺がんCT検診認定機構)、日本核医学会核医学専門医、日本核医学会PET核医学認定医
    所属学会 日本医学放射線学会、日本核医学学会、日本IVR学会、日本肺癌学会
  • 放射線治療医長

    中野 敬太

    なかの けいた

    出身大学 産業医科大学卒
    資格 日本医学放射線学会放射線治療専門医、日本放射線腫瘍学会専門医、肺がんCT検診認定医師(肺がんCT健診認定機構)
    所属学会 日本医学放射線学会、日本放射線腫瘍学会、日本小児放射線学会
    コメント 悪性腫瘍に対しての放射線治療を専門に診療を行っています。宜しくお願いします。

画像診断・IVR

画像診断

CT・MRI・RI検査については原則翌診療日までにすべての検査について確認をし、報告書を作成しています。

各専門診療科の主治医とのダブルチェック体制となっており、見逃しを防ぎます。

スタッフ全員が放射線診断専門医であり、それぞれの得意分野を生かして精度の高い報告書作成を目指しています。至急読影の依頼に関してはなるべく速く報告できるよう、迅速に対応しています。検査内容を事前に把握し、目的に沿った適切な撮影プロトコールの指示を行います。無駄な放射線被曝を回避することにもつながります。

当院では主治医がレポートを確認したかどうかを確認できるシステム(画像診断レポート管理システム)を導入し、事故防止に努めています。

医療機関からのCT・MRI・RI検査依頼を受け入れています。

当科にて医師の問診後に各検査を行います。検査結果につきましては画像診断報告書と画像のデータをご紹介頂いた医療機関へお返しします。当科の医師から患者さまへの結果説明は行っておりません。

地域医療機関からの紹介実績

  CT紹介件数 MRI紹介件数
2019 811 2,774
2020 617 2,228
2021 514 2,083
2022 472 2,213
2023 512 2,142

(単位:人)
※データ集計期間:各年1月〜12月

IVR(Interventional Radiology)

IVR(Interventional Radiology)とは、体内を透かして観察できるX線装置(レントゲン)や、CTあるいは超音波(US)装置などを使用しながら、カテーテルと言われる細い管を体表から血管内に入れ、病変部を血管内から治療したり、病変部に直接針を刺して治療したりする方法(治療や診断)のことを言います。日本語では「画像下治療」と訳されています。手術のようにお腹や胸などを切る必要がないため、体にとって非常に負担が少なく迅速に行える治療と言えます。

現在では様々な臓器に血管内治療(IVR)が活用されており、脳血管や心臓、大動脈、肝臓、四肢・体幹の血管などへの治療法が確立されています。当院でも心臓・脳・血管センター(HNVC)として様々なIVRによる治療を施行しています。放射線科では救急外来を有する当院の特徴もあり、外傷(臓器損傷・出血)などの救急疾患に対するIVRに24時間365日対応しています。

また2名がIVR専門医資格を有しており、救急疾患以外にも血管内カテーテルを使用した癌の血管内治療や、内蔵動脈瘤・動静脈奇形・門脈大循環短絡などの血管内治療も行っています。また、CTや超音波装置(US)を使用した、ガイド下治療(生検)も実践しています。

  • 脾損傷に対するTAEのイメージ
  • 肝細胞癌に対するTACEのイメージ

当院の放射線科では、次のようなIVRが施行可能です。

  • 出血に対する動脈塞栓術(TAE:カテーテルを使用した経動脈的塞栓術)

    骨盤骨折、肝臓・脾臓・腎臓損傷、消化管、肺(喀血)など

  • 癌(肝細胞癌:HCC)に対する血管内治療(TACE:経動脈的科学塞栓術)
  • 肝臓癌に対する門脈塞栓術(TIPE:経回結腸門脈塞栓術)
  • 癌に対する動注リザーバー留置術
  • 癌治療に対するCV(中心静脈)ポート造設術
  • 内蔵動脈瘤塞栓術
  • 部分脾動脈塞栓術(PSE)
  • 腎動静脈瘻塞栓術
  • 肺動静脈奇形(PAVM)塞栓術
  • 胃静脈瘤塞栓術(B-RTO:バルーン塞栓下逆行性経静脈塞栓術)
  • その他の門脈大循環短絡に対するB-RTO
  • 副腎静脈血サンプリング
  • カルシウム動注試験(SACIテスト)

その他でもご相談ください。

血管内IVR実績

2019年
待機症例
(11例)
肝細胞がん(TAI or TACE) 5例
肝細胞がんの血流変更術 1例
肝細胞がんの動注リザーバー留置 1例
カテ先確認 1例
肝切除術前の門脈塞栓術(TIPE) 1例
脾腎短絡(高拍出性心不全)に対するB-RTO 1例
肺動静脈奇形塞栓 1例
救急及び準救急症例
(31例)
骨盤骨折 6例
肝細胞がん破裂(外傷性を含む) 3例
腎血管筋脂肪腫破裂 3例
肝損傷 3例
脾損傷 3例
腎損傷 1例
喀血 3例
腸間膜出血 2例
胃がん術後(ESD)出血 1例
十二指腸出血 1例
大腸憩室出血 1例
特発性大網出血 1例
膵仮性動脈瘤出血 1例
腹腔内出血 1例
腹壁出血 1例
筋層内出血 1例
合計 42例
2020年
待機症例
(8例)
肝細胞がん(TACE or TAE) 2例
肺動静脈奇形塞栓 3例
脾損傷 1例
空腸動脈瘤 1例
臀部から大腿出血 1例
救急及び準救急症例
(22例)
骨盤骨折 4例
膵動脈瘤破裂 3例
脾損傷 2例
肝細胞がん破裂 2例
後腹膜出血 2例
肝損傷 1例
喀血 1例
十二指腸憩室出血 1例
胃GIST破裂 1例
大腸憩室出血 1例
術後腹腔内出血 1例
特発性腎出血 1例
外傷性鼻出血 1例
メッケル憩室出血 1例
合計 30例
2021年
待機症例
(13例)
肝細胞がん(TACE) 3例
膵腫瘍 2例
膵仮性動脈瘤(TAE) 1例
膵周囲真性動脈瘤(TAE) 1例
胃十二指腸動脈(TAE) 1例
胃静脈瘤(B-RTO) 1例
門脈塞栓術(TIPE) 1例
特発性腎出血(TAE) 1例
原発性アルドステロン症(AVS,S-ATS) 1例
大腸虚血(MIVOD疑い) 1例
救急及び準救急症例
(25例)
膵周囲仮性動脈瘤破裂 5例
消化管出血 5例
外傷 4例
腫瘍破裂 3例
筋層内出血 3例
後腹膜出血 2例
腹腔内出血 1例
下腹壁動脈損傷 1例
前立腺尿道部出血 1例
合計 38例
2022年
待機症例
(9例)
HCC(TACE) 4例
原発性アルドステロン症(AVS,S-ATS) 1例
膵多血性腫瘍 1例
気管支腫瘍術前BAE 1例
肺AMV塞栓術 1例
肝腫瘍TAE 1例
救急及び準救急症例
(23例)
脾損傷 2例
腎損傷 1例
膵損傷 1例
骨盤骨折 3例
腸間膜損傷 1例
大腿損傷 1例
大腸憩室出血 4例
十二指腸出血 1例
小腸出血 1例
大腸腫瘍出血 1例
膵周囲動脈瘤破裂 2例
胆道出血 2例
特発性腎出血 1例
医原生腹腔内出血 1例
術後腹腔内出血 1例
合計 32例
2023年
待機症例
(10例)
HCC(TACE) 1例
原発性アルドステロン症(AVS,S-ATS) 1例
膵周囲真性動脈瘤 1例
膵周囲動脈瘤塞栓術 1例
膵周囲仮性動脈瘤 1例
腰臀部巨大皮下血腫 1例
大腿部出血 1例
経回結腸門脈塞栓術(TIPE) 1例
大腸憩室出血 1例
重症膵炎cannulation 1例
救急及び準救急症例
(30例)
外傷 13例
消化管出血 7例
膵周囲動脈瘤破裂 3例
血胸 2例
腸間膜出血(IE) 1例
腹腔内出血 1例
脾動脈瘤破裂 1例
HCC破裂 1例
上殿動脈仮性動脈瘤破裂 1例
合計 40例