社会医療法人財団 池友会 福岡和白病院
Fukuoka Wajiro Hospital

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社会医療法人財団 池友会 福岡和白病院
Fukuoka Wajiro Hospital

診療科・センター

腎・泌尿器外科

診断・治療・術後経過観察まで一貫した対応をしております

当科では、福岡市中心部まで足を伸ばすことなく、大学病院等の基幹病院で行われている高度な治療を東区の皆様さまにも提供できるように努めております。

  • 腎・泌尿器外科部長

    吉田 毅

    よしだ たけし

    出身大学 産業医科大学卒
    資格 医学博士
    日本泌尿器学会指導医・専門医
    日本内分泌学会内分泌代謝科(泌尿器科)専門医
    日本泌尿器内視鏡学会腹腔鏡技術認定医
    日本内視鏡外科学会技術認定医(泌尿器腹腔鏡)
    Certificate of da Vinci System Training As a Console Surgeon
    日本ロボット外科学会Robo-DocPilot認定医
    臨床研修指導医
    産業医
    産業医学基本講座修了
    緩和ケア研修会修了
    厚生労働省指定オンライン診療研修修了
    所属学会 日本泌尿器科学会
    日本泌尿器内視鏡学会
    日本内分泌学会
    日本内分泌外科学会
    日本癌治療学会
    米国泌尿器科学会
    欧州泌尿器科学会
    アジア泌尿器科学会
    Endourological Society
    日本内視鏡外科学会
    日本透析医学会
    日本ロボット外科学会
  • 安田 幸平

    やすだ こうへい

    出身大学 宮崎大学卒
    資格 日本泌尿器科学会専門医
    日本がん治療認定医機構がん治療認定医
    Certificate of da Vinci System Training As a First Assistant
    コメント 令和4年4月1日に赴任しました。排尿障害、尿路結石、泌尿器がんを中心に取り組んでいきたいと思います。患者さんが相談しやすい雰囲気作りに努めてまいります。よろしくお願いします。
  • 谷川 堅太郎

    たにがわ けんたろう

    出身大学 山口大学卒
    資格 Certificate of da Vinci System Training As a First Assistant
    緩和ケア研修会修了
    所属学会 日本泌尿器科学会
    西日本泌尿器科学会
    コメント 患者様との信頼関係を築き、最善の医療を提供できるよう努めています。困っている症状などあれば何でもご相談下さい。

腎・泌尿器外科

東区とその周辺地域では泌尿器科医が少なく高度な医療を提供できる病院が限られております。当科では近隣で御開業されている先生方のご支援を受けながら泌尿器科疾患の受け入れを積極的に行っております。福岡市中心部まで足を伸ばすことなく、大学病院等で行われている高度な治療を東区と近隣の皆様にも提供しております。

腎癌、腎盂尿管・膀胱癌、前立腺癌をはじめとした尿路悪性腫瘍を中心に、前立腺肥大症や神経因性膀胱などの排尿障害や、尿路結石、尿路感染症等、泌尿器科領域全般の治療を行っております。また当院は救急病院であるため結石性腎盂腎炎や腎外傷、精巣捻転など泌尿器の救急疾患にも対応しております。

手術について

手術では、従来の開腹手術はもちろん、新しい医療技術・医療機器を導入しており、前立腺癌や膀胱癌、腎癌や腎盂尿管癌に対する腹腔鏡手術(LRP, LRC, LRN, LPN, LNU)、腎盂尿管移行部狭窄症に対する腹腔鏡下腎盂形成術(LPP)、経尿道的内視鏡手術(TURis, fTUL)、経皮的腎砕石術(PNL)などを行っております。膀胱癌に対する膀胱全摘後の尿路変更術は、一般的に行われているストーマ型の回腸導管増設術だけでなく、症例によっては自排尿型の新膀胱増設術(Neobladder)も行っております。

前立腺肥大症に対しては、薬物治療だけでなく経尿道的前立腺核出術(TUEB)を取り入れ、出血量を抑えることで通常の経尿道的前立腺切除術(TURP)では困難であった大きな肥大症にも対応しております。また、2023年からは抗血栓薬を内服されている又はADLの低い患者様には、より低侵襲な治療法(Urolift)を開始しております。

2021年、当院とグループ病院に腹腔鏡手術支援装置(da Vinciシステム)を導入しました。2021年11月より前立腺癌に対してロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術(RALP)を実施しております。2022年11月より、小径腎癌に対してロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術(RAPN)を実施しております。また、2023年5月より腎盂尿管移行部狭窄症に対してロボット支援腹腔鏡下腎盂形成術(RAPP)を開始しました。今後、膀胱全摘除術にも順次導入して参ります。

外来診療について

外来では泌尿器科の診断・治療・術後経過観察まで一貫した対応をしております。泌尿器科外来でのみ行われている検査としては経直腸エコー検査、膀胱鏡検査、残尿測定、尿流量測定などがあります。

外来エコー検査は機器更新を行いARIETTA50及び65(日立製)を使用しています。膀胱鏡検査は軟性膀胱鏡を用いており、患者様に苦痛を伴わない検査を心がけております。前立腺癌の確定診断に必要な前立腺生検は、通常外来での日帰り検査を行っておりますが、必要に応じて入院麻酔下での検査対応もしております。腫瘍マーカーが高値でありながら、生検を行っても癌が検出されない場合は、造影MRIを追加したり経直腸的針生検に加えて経会陰的針生検を組み合わせることにより、診断の向上を画っております。また、最近保険適用となったPhi(プロステート・ヘルス・インデックス)採血も行い、二次検診でのスクリーニングの精度を上げるようにしております。

手術数の増加により現在月・水・金・土の午前中だけの外来を行っておりますが、緊急性のある患者様には可能な限り対応しております。患者様の増加によりお待たせする時間が長くなっておりますが、診療の質を落とすことが無いよう心がけておりますので、ご理解の程よろしくお願いいたします。2022年4月より新たに土曜日の外来には、産業医科大学泌尿器科学教室より医師の派遣をしていただいております。

当診療に関わるリハビリテーション

入院について

入院では、術前・症例カンファレンスを実施し、適切な治療方針・術式選択を検討しております。病棟ではそれぞれの手術・抗がん剤治療に対応したクリニカルパスを導入しており、看護師とともに治療・看護の標準化を進めております。グループ病院の泌尿器科医師との交流も盛んで相互に手術の応援を行っております。当院は急性期病院であるため、国で定められたDPC(診断群分類別包括評価)の入院期間に従い、長期療養が必要な患者様には近隣のリハビリ病院と連携し転院をすすめております。

教育について

教育では、研修医の院内ローテーションに対応しており、交代で若い先生たちが泌尿器科を選択され経験を積まれております。新専門医制度プログラムでは研修基幹病院として専門修練医の受け入れ態勢をとっております。国内外での学会発表や論文発表など、医療スタッフの研修育成にも積極的に取り組んでおります。

看護師には外来・病棟にて、患者さまの疾患を取り上げてカンファレンスを適宜行っております。

沿革

2015年4月 吉田医師が着任しました。
2015年4月 間質性膀胱炎に対して水圧拡張術の施設認定を取得しました。
2016年4月 日本泌尿器科学会の専門医教育施設拠点教育施設に認定されました。
2016年7月 体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)を導入致しました。
2016年9月 九州厚生局より前立腺癌に対する腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術施行施設の承認を受けました。
2017年1月 放射線治療部のリニアック機器更新が終了し、前立腺癌に対する根治的放射線療法(含IMRT)を再開しました。
2018年1月 当院腫瘍内科の協力により、進行性腎癌に対する免疫チェックポイント阻害剤オプジーボによる治療を開始しました。
2018年4月 当院腫瘍内科の協力により、進行性腎癌に対する免疫チェックポイント阻害剤キイトルーダによる治療を開始しました。
2021年4月 谷川医師が着任しました。
2021年6月 SPACE OAR・前立腺金マーカー留置術開始。
経会陰的前立腺針生検を開始しました。
2021年9月 腹腔鏡手術支援ロボット「DaVinci Xi」を導入しました。
2021年11月 ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術を開始しました。
2022年4月 安田医師が着任しました。
2022年10月 ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術を開始しました。
2023年3月 前立腺肥大症に対する経尿道的前立腺吊上術(UroLift®)を開始しました。
2023年4月 杉医師が着任しました。
2023年5月 ロボット支援腹腔鏡下腎盂形成術を開始しました。