前立腺MRI画像融合生検検査について
前立腺癌の診断には、これまで経直腸超音波ガイド下による針生検を行ってきましたが、超音波の画像だけではある程度大きな癌でなければ同定することができず、事前にMRI画像を撮影することで癌が疑われる位置を特定しておりました。しかし前立腺生検時の超音波画像では、このMRI画像で判明した癌が疑われる位置を確認することができないため、MRI画像で指摘された腫瘍の位置を頭の中でイメージしながら前立腺針生検を実施していました。
今回、当施設で導入したFUJIFILMのARIETTA 65 IntuitiveFusionによるMRI画像融合生検(MRI Fusion Biopsy)を用いることで、MRI画像と融合させたリアルタイムの超音波画像を観察しながら癌が疑われる位置を狙って生検できるようになりました。これにより、検査の精度が向上し、再検査を減らすことが可能となりました。
▲ 前立腺生検検査(直腸的方法と経会陰的方法)
▲ ARIETTA 65 IntuitiveFusion
▲ MRI画像と融合させた超音波画像
検査を受けられる方
精密な穿刺となりますので、当院では手術室にて全身麻酔下でMRI画像融合生検を行っております。所要時間は30分〜1時間程度です。
入院期間は1泊2日で、当日の午前中に入院していただき、午後手術室で検査を行います。夕方から離床、食事をしていただき、翌日、血尿や排尿困難などの合併症がなければ午前中に退院となります。
検査結果は、約1〜2週間後に外来にてご報告いたします。詳細については、担当医にお問い合わせください。