当院での乳房疾患に対する画像診断
マンモグラフィ検査
特徴
- 撮影時間が通常の約半分で終了します。
- 画像の確認を即時にできるため、再撮影が非常に少なくなります。
- 高画質のため、小病変、石灰化の描出に威力を発揮します。
- トモシンセシス(3Dマンモグラフィ)により描出能が向上します。
【トモシンセシスとは】
トモシンセシスとは最新の技術を用いた検査の名称で、断層を意味するトモグラフィーと合成を意味するシンセシスの二つの言葉から作られた造語です。乳房を挟み固定した状態で、装置が大きく動きながら異なる角度でX 線を9 回照射し、任意の複数断層画像を一度に得られます。撮影時間は大体10秒程度です。
従来のマンモグラフィでは、病変と周囲の組織が重なり病変が見えにくくなる欠点がありましたが、トモシンセシスでは、1mm厚の複数断層画像により重なりが少ない画像を得ることができるため、病変の抽出能の向上が多数報告されており、当院においても大きく期待されている検査です。被ばく量に関しましても、極端に増えることなく行えます。
乳房超音波検査
微小な石灰化病変の描出には、多少難がありますが、乳腺が多く残っている乳房(年齢に関係なく)内の病変や、小さな「しこり」を描出する能力が高い検査方法です。
乳房MRI検査
マンモグラフィ検査や乳房超音波検査ではわかりにくい病変の拡がり程度を検査するのに適しています。主に手術前の検査として行われますが、一部の方には乳癌検診の一つの方法にもなります。
その他
いずれも当院で可能な検査です。
検査項目 | 内容 |
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CT検査 | 主に肺・肝臓・リンパ節転移等の有無を確認する検査として行われます。 |
骨シンチグラフィ検査 | 骨転移の有無を確認する検査として行われます。 |
PET/CT検査 | CT検査や骨シンチグラフィ検査に加えて行うことがあります。主に肺・肝臓・リンパ節・骨転移等の有無を確認する検査として行われます。 |
骨密度測定検査 | 主に、閉経後の患者様に、骨粗しょう症の有無や程度を調べる検査として行います。 |
頭部MRI検査 | 主に、脳転移の有無を確認する検査として行われます。 |
脊椎MRI検査 | 脊椎骨への骨転移の有無や程度を確認する検査として行われます。 |