社会医療法人財団 池友会 福岡和白病院
Fukuoka Wajiro Hospital

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乳腺外科

ブレスト・アウェアネス

今こそ、「ブレスト・アウェアネス」

ブレスト・アウェアネスは「乳房を意識する生活習慣」のことです。

ブレスト・アウェアネスは、
 
  1. 乳房の状態を知る(見て、さわって、感じる)
  2. 早く乳房の変化(しこり、皮膚の凹みや乳頭分泌など)に気づく
  3. 乳房の変化に気がついたら、すぐ医師へ相談する
  4. 40歳になったら乳がん検診を受ける
という4つの基本行動を提唱しています。
ブレスト・アウェアネスは、女性が生涯を通して健康で明るく、充実した日々を自立して過ごすために必要な生活習慣を身につけるための乳房のヘルスリテラシーです。

皆さんは「意識して」自分の乳房を触ったことがありますか?

ブレスト・アウェアネスは、自己触診(じこしょくしん)のようにしこりを探すという行為ではありません。決められた方法ではなく、定期的・強制的でもなく、自分の乳房が普段と変わりがないかな、という気持ちで、乳房の変化に気をつける生活習慣です。一つ例を挙げましょう。わたしたちの外来には、乳房のしこりに気がついて、びっくりした様子で受診する方が時々いらっしゃいます。来院された時にはしこりは比較的大きくなっていることが多いようです。手で触れるとごろごろとしたものがはっきりとわかります。毎日からだを洗っているのだからもっと小さいうちに気づくのではないだろうか、と疑問に思います。しかし、自分でこれから乳房に触るぞ、と意識しないと不思議としこりには気づかないようです(がんのしこりは痛みを伴わないことが多いのです)。まずは、意識して自分の乳房に触れてみましょう。しこりを見つけようとしなくてもいいんです。すると、自分の乳房ってこんな感じなんだ、と新しい発見があるはずです。そして、それを続けましょう。それが「ブレスト・アウェアネス」です。

ブレスト・アウェアネスのもう一つ大事なポイントは、自分で触って気になるところがあれば、すぐに専門医に相談することです。受診するのがなんとなく怖いのは皆さん共通の思いです。受診をためらっていると、かえって足が遠のくものです。気になったら思い切って医師に相談してください。

最後にもう一つ。40歳を迎えたら乳がん検診を受けるようにしましょう。乳がん検診では、ブレスト・アウェアネスでは気付きにくい、手で触れないようなわずかな変化も見つけることができます。コロナ禍の中、生活が制限され、うっとうしい毎日が続いています。こんなときだからこそ自分のからだに目を向けてみてはいかがでしょう。今こそ「ブレスト・アウェアネス」を。