社会医療法人財団 池友会 福岡和白病院
Fukuoka Wajiro Hospital

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社会医療法人財団 池友会 福岡和白病院
Fukuoka Wajiro Hospital

脳神経外科

診療について

最新の技術と機器を用いて、最速・最短の期間で、最善の治療を行います。

最新の技術と機器 Latest technic and instruments

脳梗塞に対する血栓溶解療法、経皮的血栓回収療法に対して、4人の血栓回収実施医が24時間対応しています。最新の機器を用いた定位放射線治療、血管内治療、内視鏡手術、定位脳手術などの、低侵襲治療 minimally invasive treatmentを行っています。
脳動脈瘤治療には、かつては開頭手術が主流として行われてきましたが、2002年ISAT解析により、血管内治療の優位性が示されました。当初は、血管内治療によるコイル塞栓術では2-3割に再発が起こるといわれました。2010年以降、ステントやフローダイバーターの開発により、再発は激減し、ワイドネックや紡錘状動脈瘤にも対応できるようになり、ほとんどの脳動脈瘤は血管内治療で治療可能な時代になりました。一方で、ステントを使用する脳動脈瘤治療では、少なくとも1年間の抗血小板治療が必要となります。屈曲蛇行の強い血管や動脈瘤ドームに分枝血管がみられる場合には、血管内治療が困難で、開頭によるクリッピング手術が安全な場合もあります。脳動脈瘤の開頭手術を勧められている方でも、最新の技術と機器を用いれば、ほとんどのケースで血管内治療が可能な時代となりました。

最速の診断と治療 Fastest diagnosis and treatment

すべての必要な検査は、その日のうちに実施することができます。緊急手術や緊急血管内治療は、24時間可能です。診断から治療まで、患者様のご都合に合わせて治療計画を設定します。
頸動脈狭窄、脳動脈瘤、脳動静脈奇形などの血管病変や、グリオーマ、髄膜種、聴神経腫瘍、下垂体腫瘍、頭蓋咽頭腫、血管芽腫などの良性脳腫瘍は、無症状で発見されることがあります。本当に今、治療が必要であるのか、あと何か月、あと何年くらいなら治療が待てるのか、待っているうちに、新しい治療法が見つかる可能性はないのか、十分に検討して、患者様とともに治療法と治療時期を考えていきます。
脳ドックでは3%の確率で未破裂脳動脈瘤が発見され、そのうち治療を受けられたのは10%で、90%の方たちは経過観察しています。また、未破裂脳動静脈奇形では、2014年のARUBA研究の結果に基づいて、無症状であれば大多数の方は経過観察していきます。

最短の治療期間 Shortest term

脳動脈瘤、脳動静脈奇形、脳腫瘍には、手術、血管内治療、定位放射線治療による複数の治療法が存在します。常に、ニュートラルな立場で、複数の脳神経外科医がカンファレンスを通して、最適な治療法を検討しています。最終的に、患者様と話し合いながら、治療法を選択していきます。
定位放射線治療では3日、血管内治療では5日、開頭手術では9日が一般的な入院期間です。一日も早く『元通りの身体』、『元の生活』、『元の仕事』に復帰できるように、治療翌日からの早期リハビリテーション、服薬指導、栄養指導を行います。

最善の治療 Supreme consequence

脳神経外科専門医研修プログラムの基幹施設として、脳神経外科専門医の育成に取り組んでいます。4年間のプログラムの中で、開頭手術と血管内治療、定位放射線治療の脳神経外科治療の3本の柱について修練を行います。観血手術では頸動脈血栓内膜摘除、脳血管バイパス、血管内治療では血栓回収、頸動脈ステントといった『血行再建術』を基本に、エキスパートの脳神経外科治療医とともに、必須の治療技術と知識を身につけます。
次世代を担う脳神経外科専門医の教育・育成機関として、標準的治療、最先端治療を常にアップデートしています。専門的な治療で疾患を治すだけでなく、一日も早く元気な体と心を取り戻すために、患者様に寄り添い、全人的な治療を行う臨床医の育成を通して、『最善の治療』を行うことをモットーとしています。
健康教室、脳ドック、救急医療、専門的治療、リハビリテーション、在宅復帰支援、施設介護、就労支援を通して、脳の健康に関するあらゆる相談に応じています。セカンドオピニオンや転院先の相談など、お気軽にご相談ください。