もやもや病とは脳血管の進行性の閉塞で、「ウィリス動脈輪閉塞症」とも言います。脳血管の閉塞により脳梗塞をきたす「虚血発症」、弱い血管が破綻し出血する「出血発症」があります。頭痛、てんかん発作の検査でわかることもあります。

脳血管の閉塞は、同じ状態が何年も何十年も変わらない方もいれば、徐々に進行していく方もおられ、定期的なMRIで経過観察します。脳卒中をきたした場合は動脈バイパス手術が有効です。カテーテル治療では現在のところ有効な治療法はありません。また、血管閉塞の程度により激しい運動を控えたり、リハビリテーション、社会支援が必要な方は長期に外来で経過観察を必要とします。