社会医療法人財団 池友会 福岡和白病院
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臨床工学科(ME)

臨床工学科(ME)

臨床工学科(ME)

医療を支えるのは、メスや薬だけではありません。様々な医療機器を使いこなし、より高度な治療・検査を目指すことで、私たちは命に関わっています。

山中 貴仁
係長
山中 貴仁
コメント:
私たち臨床工学科では、透析センターでの血液透析以外にも腹膜透析や様々な血液浄化療法、高気圧酸素療法、補助循環、人工心臓、人工心肺、人工呼吸器、在宅人工呼吸器、ME機器中央管理、心臓カテーテル検査・治療、下肢静脈瘤レーザー治療、ペースメーカー治療など生命に直接関わる機器を通じて治療・検査に携わっています。

勤務体制

スタッフ
平成29年度 34名
平成30年度 33名
平成31年度 31名 (男性:27名、女性:4名)


勤務時間
 日   勤 : 6:30~15:30(早出1)
7:00~16:00(早出2)
8:00~17:00
 遅   出 : 12:00~21:00(月・水・金の夜間透析のみ)
 準   夜 : 16:00~1:00(月・水・金の夜間透析のみ)
夜間帯・日祝日: 緊急呼び出し体制

*補助循環(PCPS、VAD)稼動時は3交代制(又は2交代制)

勤務部署別体制

透 析 室 ・・・日勤帯8~10名
   (常勤:看護師8名 ケアワーカー3名 クラーク1名)
   *月水金は22:00まで2~3名
各種血液浄化(ICU・病棟) ・・・1名
高気圧酸素治療室 ・・・日勤帯1名
血管造影室 ・・・3~4名
人工心肺 ・・・3名
下肢静脈レーザー ・・・1名(治療日:水曜日午後) 泌尿器科外来横
MEセンター ・・・日勤2名(常勤2名)
手 術 室 ・・・1名
在宅人工呼吸器 ・・・1名
不整脈 ・・・2名

1.人工心肺業務

昭和63年の心臓血管外科開設以来、平成30年まで2200例(近年は年間100例以上)を超える心臓及び胸部大血管手術を行ってきました。内訳は、心血管疾患手術(冠動脈バイパス術他)が約36%、弁膜症手術(弁形成術、弁置換術)が約28%、胸部大動脈疾患手術が約25%です。
人工心肺担当者は、人工心肺・心筋保護・自己血回収装置の操作だけではなく、OP前カンファの資料作りから、OP室搬入後のスワンガンツカテーテル導入やIABP導入時の直接介助、OP室内ME機器(電気メス・アルゴンガス手術装置・各種モニター・DC等)のセッティング、ICU入室時の機器セッティングまで行っています。

2.心臓カテーテル業務

 循環器内科より「心疾患を一貫性にケアしてほしい」との要請を受け、平成13年より心臓カテーテル検査業務を開始しました。当初は、検査科に代わりポリグラフ操作での心電図計測・血圧計測・EPSなどの測定が主な役割でしたが、平成17年の新病院移転、ハートセンター開設に伴い、カテ室が1室より3室に増え、心カテやDSAの直接介助、IVUS・PIT・ローターブレーター・アブレーター等の各種デバイス操作、IABPやPCPS導入直接介助、カテーテルなどの医療材料管理などの業務も任されるようになり、現在ではカテ室物品全般の管理する立場となっています。カテ件数(年間)は、診断カテーテル:1209件、インターベンション:649件、PTA:208件、Ablation:124件、PMI(ICD.CRT.CRT-D含む):79件です。

3.血液浄化業務

 平成5年に透析室を開設し、当初は4床のベットにて患者様も数名の状況でした。年々患者数が増加し平成23年11月より第2透析室を増設。その後増床を重ね、ベッド数49床となり140名の外来維持透析患者様の血液透析を施行しております。
臨床工学技士の業務は穿刺・返血回収、患者監視装置・透析液作成装置等の保守管理、水質管理、透析条件の確認、フットケア・痒みケアチームへの参加など、透析患者様との関わりを深く持てるよう多岐に及びます。また今年より透析中の運動療法を開始し、患者さんのADL・QOL維持・向上に取組んでいます。
救急指定病院として多くの重症患者様が治療を受けられており、アフェレーシスも多くCHDFをはじめ、各種吸着療法、血漿交換など様々な急性血液浄化療法(年間約130例)に対応しています。また、手術その他加療目的で一時的に他施設の透析患者様をお預かりすることも多く、月に10名近い患者様が臨時透析を受けておられます。

4.補助循環業務

 当院では、昭和63年よりPCPSを導入し、平成8年に補助人工心臓を導入しました。PCPSは臨床工学技士で改良を重ね、現在ではプライミングボリューム500ml以下の密閉回路を構築し治療しています。ポンプはJMS社製のMixFlow-7を使用し温度や送血圧測定が可能であるため人工心肺への移行が可能であり、年間症例は救急搬入の心肺停止(心肺蘇生)・偶発性低体温症など15例前後です。補助人工心臓は、BVS-5000を平成8年(日本初)に導入しました。最初の症例は、20代女性の劇症型心筋炎で救命し社会復帰され、新聞にも掲載されました。平成30年は、11例に施行しました。

5.高気圧酸素治療業務

 平成7年に第1種装置を導入し治療を開始しました。当時は脳疾患が中心で、次いで眼疾患が多く、一酸化炭素中毒や突発性難聴などが年数例施行していました。治療件数が増加し、平成12年に2台体制となり1日平均10~15例行っていた。平成16年に1台へ台数削減したが、高気圧酸素療法の幅広い適応に応え、多くの治療に貢献して行きたいと思います。

6.機器管理業務

平成5年臨床工学科設立より機器管理が始まりました。当時は透析室の一部に閉鎖空間を作り点検工具や交換部品を並べ、手探りながらに機器の清掃や点検、修理などを行っていました。年々医療機器も増え、平成17年新病院移転でMEセンターを設立し、全ての医療機器をMEセンターで中央管理するようになりました。MEセンターは毎日2名を配置し業務にあたっています。MEセンター設立前は、500台程度の管理機器も、台数増加と管理幅を広げたため、近年では1200台以上の医療機器を管理しています。業務内容は、病棟巡回での作動確認、各種点検、修理、購入機器の選定などを行っております。 医療機器使用現場より勉強会の依頼も多く、院内スタッフに対し月2~3回は医療機器勉強会を開催しています。
また、平成29年度より、新たに医療機器管理システムを導入し、院内の医療機器の把握及び管理に努めています。

7.人工呼吸器管理業務

平成16年より人工呼吸器管理の充実を目的に、麻酔科医、看護師、作業療法士、臨床工学技士でレスピケア委員会を発足させました。院内の人工呼吸器使用患者様の管理表作成など中心的役割を担い、毎週1回病棟を巡回し呼吸器管理についてディスカッションや勉強会を開催しています。 在宅呼吸器管理も2週間毎に患者様のご自宅に出向いてご様子を伺い、回路交換や機器の作動中点検を行っています。

8.その他の業務

・TAVI,ステントグラフト業務
・脳血管治療業務
・腹部アンギオ業務
・不整脈業務
・在宅人工呼吸器業務
・手術室直接介助業務
・下肢静脈瘤レーザー治療業務

【おわりに】
 日進月歩に進化していく医療器械への対応・昼夜を問わず要請される技術提供への対応・立会い規制による臨床業務拡大への対応等ますます臨床工学技士の技術や知識が必要とされる時代になりました。
 我々も忙しさに嘆いたり、研鑽を怠ったりしないよう、一つ一つ足元を固めていき、各種マニュアル・技士研修計画・機器保守点検計画を更に確立し、池友会のモットーである「手には技術、頭には知識、患者様には愛を」を実践して、患者様に最高の医療を提供できるよう努力していきたいと思います。
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