超高齢社会を迎え、認知症を患う人も増加しテレビや新聞などに取り上げられることが多く、社会全体として認知症への関心が高まっています。認知症を患う人は入院による環境の変化や治療に対して不安や混乱を招きやすく、せん妄や認知機能の低下により身体疾患の治療が円滑に進まないことがあります。
当院では、平成29年4月から専門知識を持ったスタッフにより認知症ケアチームを立ち上げ、認知症やせん妄の悪化予防のため環境整備やコミュニケーション方法などに介入をしています。また、各病棟に認知症に関する研修を終了した看護師（リンクナース）を配置し、認知症を患う人が安心・安寧にその人らしく入院生活が送れるように協力しています。
認知症ケアチーム
認知症ケアチームについて
認知症ケアチーム介入までの流れ
- 入院時に病棟看護師や認知症看護認定看護師が認知症の有無やせん妄発症リスクを確認する。
- 各病棟より、認知症ケアチームへの介入依頼を行う。
- 認知症ケアチームにより週1回の巡回とカンファレンスを行い、状態に応じたケアプランを助言する。
活動内容
- 認知症ケア巡回
週1回の対象患者のカンファレンスと各病棟を巡回し、病棟スタッフと患者の状態に合わせた環境整備やコミュニケーションなど介入方法を検討しています。 - 認知症に関する研修会の開催
認知症ケアやせん妄に関する勉強会を企画・実施しています。今後、院外でも企画し地域の施設との連携の強化にも力を入れていきます。
