社会医療法人財団 池友会 福岡和白病院
Fukuoka Wajiro Hospital

電話 TEL 交通アクセス アクセス メニュー

社会医療法人財団 池友会 福岡和白病院
Fukuoka Wajiro Hospital

呼吸器外科

手術

手術について

当院では、からだに優しい胸腔鏡手術を積極的に行っており、現在当院における手術の大半が胸腔鏡下での手術となっています。肺がん手術に対しても低侵襲の胸腔鏡手術を中心に行っています。標準術式であるリンパ節郭清を伴う肺葉切除も、創が小さく痛みの少ない完全鏡視下手術を行うことで術後の疼痛軽減、早期離床、早期退院を実践しています。さらに2022年6月より、肺がんのdaVinci Xi(ダヴィンチ)によるロボット手術(保険診療)を導入しております。

より安全で質の高い胸腔鏡手術のために ~4Kシステムの導入~

©︎Stryker
当科では、大半の肺手術が胸腔鏡下に行われています。この手術では、術者はテレビモニターを見ながら手術を行うため、画像の良し悪しが手術の鍵を握ると言っても過言ではありません。当科では、安全で質の高い手術を行うため、2019年から新しい4Kシステムを導入しています。4Kカメラと4Kモニターを使用することで、非常に鮮明な画像のもとに手術を行うことができます。また、拡大した画像で手術を行えることから、より精密で正確な手術が可能になりました。

肺がんの低侵襲ロボット支援手術

胸腔鏡手術の一つで、執刀医がロボットをコントロールしながら行う低侵襲手術のことです。体に1cmの傷を5か所開けることが一般的で、切除した肺を取り出す際に1か所だけ3〜4cmほど広げることがあります。胸腔鏡手術と同様にモニター画像を見て行いますが、「daVinci Xi(ダヴィンチ)」では術野を拡大して立体的に見える3Dカメラを使用し、手ぶれのない多関節鉗子を用いるため、手術の正確性が高いのが特徴です。

進行肺がんに対する手術

手術のみでの治癒が難しいと思われる進行肺がんでは、呼吸器内科、放射線治療科と協力し、化学療法や放射線治療と組み合わせて手術を行う事もあります。更に必要があれば心臓血管外科、消化器外科と協力して拡大手術も行っています。治療方針はキャンサーボードを経て他科と連携し、常に質の高い医療を提供することを心がけています。

手術入院について

クリニカルパスの導入や、より低侵襲の手術法を心がけること、さらに最先端の周術期管理により、肺の部分的な切除では5日前後、肺がんの手術では1週間前後での退院が可能となっております。
当院の特徴として、100名近くのリハビリテーション専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)を擁しており、周術期に積極的なリハビリテーションを行うことで、早期に退院していただけるように努めております。また最近では、手術の予定が決まった患者さまに外来で呼吸リハビリを早い段階から開始することで、周術期合併症の軽減や日常生活への早期回復を目指しています。

健診クリニックとの連携

併設の福岡和白総合健診クリニックや福岡和白PET画像診断クリニックで実施される人間ドッグ、PETドッグによって発見された早期肺がん(あるいは疑い)の患者さんには体に負担の少ない低侵襲手術(胸腔鏡手術や小開胸手術、肺の切除範囲を小さくした区域切除術や部分切除術)を行っています。